私の本業は、公共事業の土木積算です。
積算基準書をベースに、実務経験や暗黙知を判断材料として工事発注用の設計書をつくる、どちらかといえばアナログな世界ですが、ここにAIの力を生かしたいと考え、その素地を作るためにAI関係の資格を取ってみようと思いました。
自分のコンピューター操作歴は、パソコンが「マイコン」と呼ばれていた高校生の頃にNECのPC-6001を買って、BasicマガジンやI/Oに掲載されているゲームのコードを打ち込んで、スタートレックや平安京エイリアンもどきを遊んでいた頃から数えて、かれこれ45年。
コンピューター関係の資格こそ取っていないものの、これだけのパソコン歴があれば、AI関係の資格にもそれなりに歯が立つのではと思っていました。
そこでまず、「生成AIパスポート」の合格を目指してみました。
通勤時間に用語暗記アプリを2週間まわしました。
生成AIパスポート|試験対策アプリ|トレ速 Google Play
しかし、直前になって「この試験は問題の出し方に独特の癖がある」と気づき、あわてて公認問題集を購入。
GUGA公認 公式テキスト第4版対応版 生成AIパスポート テキスト&問題集 Kindle版
問題集を2周して出題傾向を掴んだ結果、本番では開始25分ほどで「これは受かったな」と感じるくらい、スムーズに試験を終えることができて、あっさり合格。
それなら、G検定もこの勢いでいけるだろう。
そういう甘い考えでG検定への挑戦を始めたのですが、現実は少し違いました。
G検定の壁にぶつかった
G検定は、覚えるべき専門用語の量が、生成AIパスポートとは桁違いです。
白本(公式テキスト)を一巡して「わかった」と思っても、黒本(問題集)に通しで挑戦すると、白本で覚えたはずの内容が記憶から抜けている。
「覚える → 忘れる → また覚える」
この繰り返しで、なかなか前に進めない状態になり、生成AIパスポートを受験してから2カ月目のG検定の試験は受験を見送ることになりました。
還暦を過ぎた自分には、やはり厳しいのか、と感じながら、AIアシスタントのチャッピー(ChatGPT)やジェミー(Gemini)にG検定の学習方法を相談しました。

なぜ迷子になるのか
これまでの学習方法は、白本や黒本を読んで知らない用語や過去問を片っ端から暗記する、というものでした。
しかし、用語を一つ覚えても、それが他の用語とどうつながっているのかが見えてこない。気づけばG検定の広大なシラバスの中で迷子になっている。
自分は、目から入力した情報を頭の中で視覚化(構造化)しないと理解が安定しないタイプです。白本のように情報が羅列されている資料を覚えるのは、もともと非常に苦手。さらに、高校では私立文系のコースにいた、いわゆる「理系コースから逃げた文系人間」でもあります。
そこで、AIたちとの対話の中で、学習の流れそのものを変えるという考え方にたどり着きました。
「森 → 木 → 枝 → 葉」という学習の流れ
新しいアプローチは、大きな全体像から少しずつ細部へ降りていく、というものです。
🌳 森 G検定の目的と意義を理解する。「何のための試験か」を最初につかむ。
🌲 木 各章を俯瞰して、全体の流れをつかむ。章と章がどうつながっているかを見る。
🌿 枝 各章の重要テーマを、10秒で説明できるレベルで身につける。
🍃 葉 重要語句を Main(説明できるもの) と Sub(関連して拾うもの) に区分して、枝に肉付けしていく。
最初に「森」全体を見渡すことで、自分が今どこにいるかがわかる。その上で「木」→「枝」と絞り込んでいき、最後に「葉」として語句の知識を積み上げていく。
この順番で進めることで、記憶の負担を減らしながら、必要な知識だけを構造として理解できるようになります。

文系G流の具体的な学習ステップ
AIたちと話し合って作った学習の流れは、次の4ステップです。
- G検定のシラバスを俯瞰する(森を見渡す)
- 各章の全体像を俯瞰する(木を見る)
- 各章の重要テーマをインフォグラフィックと音声解説で概要を理解する(枝をつかむ)
- 試験対策キーワードをMain・Subに区分して、Mainを自分の言葉で説明できるレベルで身につける(葉を育てる)
葉の育て方:Main と Sub の使い分け
「葉」のフェーズで大事なのは、最初からすべての語句を覚えようとしないことです。
Mainキーワードは、10秒で説明できる状態を目指します。「〇〇とは、~のことです」と流れで話せれば十分。それ以上は求めません。
Subキーワードは、問題を解いていて「選択肢で迷った」「意味がわからず手が止まった」「重要そうだと感じた」ものだけを拾います。最初から設定するのではなく、学習を進めながら後から追加していくものです。
この判断基準で運用すると、学習はとてもシンプルになります。
- 説明できない → Mainに戻って確認する
- 問題で迷う → Subに追加する
- 読めば分かる → そのままでOK(無理に覚えない)
自分に足りないところだけを肉付けしていく。それだけです。

「分かる」と「解ける」は別物
この学習方法を進めるうえで、もっとも大事な考え方があります。
「分かる」と「解ける」は、別のことです。
読んで理解できる状態と、問題で正解できる状態は、必ずしも一致しません。だから学習の最後は、必ず問題で確認することが必要です。間違えたところだけ追加・補強すれば、それで十分です。
ここから、「森 → 木 → 枝 → 葉」の順で、文系GなりのペースでG検定の学習を記録していきます。
この記事が私と同じようにリスキリングでG検定に挑戦している方の、ひとつの手がかりになれば嬉しいです。