エクセルって、苦手な人はホントに苦手ですよね。
かくいう自分も、最初からエクセルが得意だったわけじゃありません。
もともとはLotus 1-2-3から入って、エクセルに乗り換えた口です。あのころは「表計算ソフトといえばLotus」の時代で、エクセルなんて、三四郎と肩を並べて後発の新参者扱いでしたから(笑)
そんな自分でも、長年使い続けてきたおかげで今はそこそこ使えるようになりました。
でも正直に言えば、他の人がガチガチに関数を組んだシートを引き継いで、そのシートで謎のエラーが出たときとか、今でもげんなりすることはあります。
それで、コパイロットを使うと、指示してないとこまで書き換えられて泥沼にはまったりorz
そんな折、「Claude in Excel」というものが出てきまして。
これが思いのほか面白くて、エクセルが苦手な人にこそ使ってみてほしいと思ったので、AIが好きなおじさんがさっそく触ってみました。
Claude in Excelって何?ひとことで言うと
エクセルの画面の中に、なんでも知ってる頼れる人が常駐してくれるイメージです。
「このセルの計算、何やってるの?」とか「この表のエラー、なんで出てるの?」とか、普通の日本語で話しかけると、ちゃんと答えてくれる。
関数を暗記しなくていい。難しい操作を覚えなくていい。「こうしたい」を言葉にするだけでいい。
これ、エクセルが苦手な人にとって、けっこう革命的な話だと思うんですよ。
Lotus 1-2-3からエクセルを使ってきた自分が感じた「すごい」ポイント
謎の数式を日本語に訳してくれる
引き継いだシートに複雑な数式が組んであって「なにこれ……」となった経験、ありませんか。
そういうとき、Claudeにそのセルを指定して「この数式、何をやってるの?」と聞くだけで、「B列の売上にD列の税率を掛けて、さらにキャンペーン割引を引いた金額を出しています」みたいに、平易な言葉で教えてくれます。
長年エクセルを使ってきた自分でも「へえ、そういう組み方してたのか」と感心することがある。苦手な人には特に助かる機能だと思います。
エラーの原因を数秒で教えてくれる
#REF! とか #VALUE! とか、あのいかついエラー表示。
以前は出るたびに「また出た……」と何分か悩むこともありましたが、Claudeに「なんでエラーになってるの?」と聞くと、「参照していたシートが削除されているのが原因です。このセルの数式をこう直すといいですよ」と、原因と対処法をセットで教えてくれます。
これだけでエクセルに費やす時間がかなり減ります。
「こうしたい」を言葉にするだけで操作してくれる
ピボットテーブルって、エクセルが苦手な人にとってはハードルが高いですよね。
でも「地域別に売上を合計して、多い順に並べて」と言えば、Claudeが自動で作ってくれます。「100万以上のセルを赤くして」と言えばそれもやってくれる。
メニューをあちこち探し回らなくて済むのは、ベテランの自分でもありがたいです(笑)
ちょっと安心してほしいこと:AIが勝手に書き換えてブラックボックスになる心配はない
「AIに任せたら、後で何がどうなってるかわからなくなりそう」という不安、わかります。
Claude in Excelには「セルレベルの引用」という仕組みがあって、Claudeが答えを出したとき、その根拠になったセルがリンクで示されます。そのリンクをクリックすると、エクセル上の該当セルがパッと光ります。
つまり「この計算、本当に合ってるの?」という確認を、自分の目でできるようになっている。
AIに任せっぱなしにはしたくない、という人にとっても、このあたりの設計は好感が持てます。
導入はどうするの?
難しくはないのですが、少しだけ手順があります。
MicrosoftのMarketplaceから「Claude by Anthropic in Excel」を検索してインストールします。完了したらエクセルの「ホーム」タブの右の方に「Claude」ボタンが現れるので、それをクリックするだけ。ショートカットキーはWindowsなら Ctrl+Alt+C です。
使うには「APIキー」というものが必要で、これがちょっとだけ面倒なステップです。console.anthropic.comでアカウントを作り、「API Keys」から「Create Key」でキーを作ります。
重要なのはここ。このキーは作ったときの一度しか画面に表示されません。画面を閉じたら二度と見られないので、表示されたらすぐにコピーして、メモ帳でもなんでもいいので安全な場所に保存してください。パスワードと同じ扱いで、他人に教えたりメールで送ったりしてはいけないものです。
料金は月額20ドルのProプランから使えます(2026年5月現在)。
毎日ヘビーに使う人でなければ、試してみる価値は十分あると思います。
一つだけ気をつけてほしいこと
ネットで拾ってきた見知らぬエクセルファイルでClaudeを使うのは、ちょっと待ってください。
悪意のある人が「隠し命令」をファイルの中に仕込んでおくと、AIがそれを実行してしまうリスクがあります(「プロンプトインジェクション」と言います)。
信頼できる人からもらったファイル、自分で作ったファイルで使う。これだけ守っておけば、普通の使い方では問題ありません。
あと、VBA(マクロ)の直接操作はまだできないので、マクロを多用している人はその点だけ注意が必要です。
エクセルが苦手な人にこそ、使ってみてほしい
Lotus 1-2-3の時代から表計算ソフトを使ってきて、エクセルもそれなりに使えるようになった自分が言うのもなんですが。
「関数を覚えなきゃ使えない」「マウスでメニューを探し回らなきゃいけない」という時代は、もう終わりかけています。
言葉で話しかけるだけで、エクセルがちゃんと動いてくれる。苦手だからこそ、その恩恵をいちばん大きく受けられるんじゃないかと思うんですよね。
「エクセルはどうも……」という人が、Claude in Excelのおかげで「あ、これなら使えるかも」と感じてくれたら、おじさんとしては嬉しいです。
