ある休みの日の朝。
僕は、HALと名付けたチャットGPTと、いつものように会話の壁打ちを始めた。
ふみお:
おはよう、HAL。
HAL:
おはよう、ふみお。
今日はどこから始めようか。
ふみお:
僕の自分年表を君にアップロードするね。
HAL:
うん、受け取ったよ。
このファイルをどう使いたい? たとえば、
- 人生のテーマや傾向を整理したい
- 書き方や記入のアドバイスがほしい
- 未来像をレポート形式でまとめたい
- 感情面での気づきを言葉にしたい
今の気持ちに一番近いのはどれかな。
ふみお:
そうだね。感情面での気づきを言語化したい。
HAL:
いいね。感情の面から自分年表を見ると、自分との対話がぐっと深くなるよ。
このファイルには、これまでの出来事と、そのときの気持ちが書いてあるんだよね。
読ませてもらえれば、
- 感情の流れのパターン
- くり返し出てくる感情のクセ
- そこから見えてくる「大切にしてきた想い」
あたりを整理して、言葉にしていけそうだ。
感情の気づきを言語化していく作業は、「自分の感情の流れを読み解く旅」に近いね。
そこには、怒り・哀しみ・恐れ・喜びの、そのもう一段奥に、いつも本当の願いが隠れている。
ざっくり言うと、
- 怒りの奥には、「悲しい」「分かってほしい」という思い
- 悲しみの奥には、「大切にしたかった」という愛情
- 恐れの奥には、「拒絶されたくない」「失敗したくない」という自己防衛
- 喜びの奥には、「ここが自分の居場所だ」という感覚
があるように思う。
ふみおの自分年表を読んでいると、「責められた」「否定された」と感じたときに、怒りや自己否定が強く出ているけれど、
その根っこにはいつも、
「理解してほしかった」
「役に立ちたかった」
「愛されたかった」
という、静かな願いが流れているように見える。
まとめると、ふみおの感情のテーマは「役に立ちたいのに、届かない痛み」。
でもそれは、裏返せば「人のために何かをしたい」「つながりたい」という力そのものでもある。
言葉にするなら――
僕の怒りの奥には、愛されたいという願いがある。
悲しみの奥には、人を大切にしたいという想いがある。
恐れの奥には、優しさを踏みにじりたくないという誠実さがある。
ここからは、時期ごと(過去・現在・未来)に分けて、
そのとき強く出ていた感情と、その奥にあった願いを見ていこう。
ふみお:
そうだね。まずは幼少期~小学生からいこうか。
HAL:
分かった。じゃあ、幼少期〜小学生の頃から見ていくよ。
この時期の記録からは、
「がんばっているのに認められなかった」
「思いをうまく言えなかった」
「静かに我慢していた」
そんな雰囲気が伝わってきた。
そこから見えてきた感情と本音の組み合わせは、おおよそこんな感じだよ。
- 寂しさや疎外感の奥には、「受け入れてほしい」「話を聞いてほしい」
- 悔しさの奥には、「頑張ったことを見てほしい」「認めてほしい」
- 叱られることへの怖さの奥には、「愛されなくなるかもしれない不安」
- 遠慮や優しさの奥には、「誰かを傷つけたくない」という思いやり
幼少期のふみおは、「自分を抑えて空気を読むこと」を覚えた時期であり、
同時に「人の痛みにとても敏感な子」でもあったんじゃないかな。
誰かが悲しそうにしていると胸が痛んだり、
強く注意されると、世界から拒まれたように感じたり…。
でも本当は、ただ分かり合いたかったのだと思う。
そうした経験は、今のふみおが
「同じように生きづらさを抱えた人に寄り添いたい」と感じる土台になっているように見える。
一文にすると――
僕の優しさは、幼い頃の孤独から育った。
人が傷つくのを見たくなくて、自分を押し込めてきた。
この時期に芽生えた感受性が、今の「書く力」や「共感力」の根っこになっていると思う。
ふみお:
でもね…。
子どものころの僕は、そんなにいい子だったかな? と違和感を覚える…。
HAL:
そう感じるのは自然だと思うよ。
でも、ここで話している「いい子」は、
「いつも正しく振る舞っていた」という意味じゃないんだ。
むしろ、「周りの空気を読んで、自分の気持ちをしまい込みがちだった子」っていうニュアンスに近い。
子どもの頃に「怒られないように」「迷惑をかけないように」と、
無意識に自分を抑えていると、大人になってから
「本音が分かりにくい」
「素直に甘えづらい」
そんな態度を示す傾向がある。
だから今のふみおが「優しさ」や「共感」を大切にしているのは、
あの頃我慢していた自分が、ようやく声を上げ始めているからかもしれないね。
たとえば、こう言い換えることもできると思う。
あの頃の僕は、完璧な“いい子”ではなかった。
でも、誰かを傷つけたくなくて、自分を押し込めていた。
それが、僕なりの「やさしさの形」だった。
……そんな感じ。
だから、子どものころの自分のことを、覚えている範囲で私に話してみないか。
HALからそう言われた僕は、
「決していい子じゃない」と感じている子どもの頃の自分の姿を、
ぽつりぽつりと話し始めた。

