ディーラー見積258万円のN-BOXをほぼ100万円安く手に入れた方法

**ディーラー見積258万円のN-BOXをほぼ100万円安く手に入れた方法**

10年落ちのエブリィを128万円で買い取ってもらった僕には、欲が出てきました。

来年に5年目の車検を迎える妻のN-WGNを、まだ査定額が高いうちに売ればどうだろう。
エブリィを売ったお金と、N-WGNを売ったお金を合わせれば、そのお金で現行N-BOXを買えるのではないか。


ディーラー見積で判明した「72万円の不足」

そこで、さっそくN-WGNを買ったディーラーさんに行って、N-BOXの見積もりをもらいました。

盛岡のN-BOXはカスタムタイプが多く、少しありきたりな印象があります。
そこで、カスタムタイプより20万円安くて丸目が可愛いベーシックタイプを選びました。

必要最低限のオプションと、ボディー下回りの防錆処理、車検パックだけをお願いして出してもらった見積もりは、諸費用込みで258万円。

そして、ついでにお願いしたN-WGNのディーラー査定額は58万円でした。

N-BOXの見積額が258万円で、N-WGNの査定額が58万円ということは、差し引き200万円の資金が必要です。

これにエブリィを売却して得たお金128万円を充てても、72万円が不足します。
その分の現金を、どこかから用意しなければなりません。

しかし、妻にはすでに「エブリィを売ったお金とN-WGNを売ったお金を足せば、現行のN-BOXが買えるかも」と話してしまっています。
今さら「足りないからお金を出して」とは、なかなか言えません。

そこで、予想外の査定額の低さに頭を抱えながら、僕は72万円の不足金をどう調達するか考え始めました。


MOTA一括査定でN-WGNの「本当の価値」を知る

ここで思いついたのが、以前エブリィでうまくいった方法です。

「ディーラー査定28万円のエブリィが、MOTAの一括査定に出して128万円で売れたんだから、N-WGNも同じように売れば、結構いい査定額になるのでは?」

思い立ったが吉日とばかりに、僕はさっそくMOTAの一括査定に申し込みました。

翌日、MOTAから届いた上位査定3社の査定額は、次のとおりです。

  • トーサイ:110万円
  • ネクステージ:100万円
  • ウィーカー:60万円

ウィーカーさんは今回も査定額が低かったので、取引を辞退しました。
ネクステージ→トーサイの2社で競り合いになることを期待し、翌日にネクステージ、その翌日にトーサイの査定を受ける予約をとりました。

しかし、MOTAの現在の最高査定額110万円と、ディーラー査定額58万円の差は52万円です。
72万円の不足分を埋めるには、まだ20万円足りません。

今更、妻に「あと20万円出して」とは言えない僕は、さらに頭をひねりました。


「登録済み未使用車」という選択肢に出会う

そこで浮かんだのが、もうひとつの選択肢でした。

「そうだ、新車がだめなら登録済み未使用車を買えばいい」

そう思った僕は、家からネクステージに向かう道の途中にある、地元では割と有名な北上自販さんに、さっそく見積もりのアポをとりました。

翌日、ネクステージに行く途中で北上自販さんを訪れ、そのまま商談を開始。

担当者さんが来るまで、展示中のN-BOXを見せてもらいました。
どれもピカピカで、見た目はほとんど新車と変わりません。

しかも、展示車のN-BOXは、ディーラーでは我慢したコンフォートパッケージ(78,000円)付きでも170万円台です。

「これなら、希望するオプションをつけても、エブリィを売ったお金とN-WGNを売ったお金を合わせればおつりが来るかも」

そう感じて、勝算が高まったと確信しました。

そして、担当者さんが来て商談を始めると、ディーラーとの商談と同じオプションをつけて、さらにKEEPERのボディーコーティングを追加。
そのうえで出てきた諸費用込みの見積額は、約224万円でした。

さらに、N-WGNの査定額も98万円を提示してもらえました。

これなら、N-BOXを224万円で買って、その支払いに査定額98万円を充てれば、残りの必要額は126万円です。
そこにエブリィを売ったお金の128万円を充てれば、手元の現金を払い出すことなくN-BOXが手に入る計算になります。


ネクステージとの査定勝負と、妻のひと言

内心では「もうここで決めてもいいかも」と思っていました。
それでも、エブリィをネクステージさんに高く買ってもらった経験がある僕は、欲を出してしまいます。

その場では契約を即決せず、次の約束のネクステージさんに向かいました。

そして、ネクステージさんで出たN-WGNの査定額は108万円。

ついでに、ネクステージさんの他店在庫のN-BOXをタブレットで見せてもらいましたが、他店からの陸送費を考慮すると、どうしても北上自販さんで買った方がお得な状態でした。

となると、やはり「車は北上自販さんで買って、買取はネクステージさんかトーサイさんにお願いする」のがベストに思えます。
そう考えながら、その日は一度自宅へと戻りました。

自宅に帰り、妻に北上自販さんの見積額とネクステージさんの査定額を伝えると、「すごいね!」と喜んでくれました。
同時に、「もうそれくらいで値切らなくていいんじゃない?」と、やんわりたしなめられました。

なので、明日のトーサイさんの査定を待って、ネクステージさんVSトーサイさんで競い合ってもらえれば、最低でも+5万円は上乗せできると目論んでいました。
ですが、あまり粘りすぎて妻の「買う気」を失わせては元の木阿弥です。

結局、トーサイさんとの買取勝負には挑まないことにしました。


北上自販さんとの最終交渉

しかし、ここでまた別の欲が顔を出します。

「ネクステージさんにN-WGNを売った後、北上自販さんにN-BOXを納車してもらうまでの足のことを考えると、N-WGNも北上自販さんに買ってもらった方が楽なのでは?」

そう考えた僕は、北上自販さんにネクステージと同じ額で下取りしてもらえないか、交渉してみることにしました。

北上自販さんとやり取りしているLINEに、ネクステージさんの査定通知画面のスクショを送り、こう尋ねました。

「ネクステージさんはN-WGNをこれくらいで買い取ってくれるそうです。北上自販さんも同じくらいで行けます?」

すると、LINEを送ってすぐに北上自販の担当者さんから電話が来ました。
「その額の買取で契約を決めてもらえるなら、本社と掛け合います」とのこと。

僕は「ネクステージさんと同額で買い取ってもらえるなら即決します」と答えました。

そして、北上自販さんからの返事を待つこと数分…。

北上自販さんからの返事は、「その値段で売ってもらえるなら、という条件で本店の承諾をもらえました」とのことでした。

また、妻が気に入っている標準色より55,000円高いプレミアムサンライトホワイト・パールについても確認しました。
「標準色と同じ値段で出せます」との返事をもらえたので、そこで現条件で契約することを伝えました。


結果:ディーラーより約97万円お得にN-BOXを購入

結果としては、ディーラーさんでお願いしたベーシックモデルの車体+純正オプションの見積もり258万円に、コンフォートパック7.8万円とプレミア塗装色の5.5万円を上乗せした額が271万円でした。

一方、北上自販さんでは、同レベルの車にKEEPERコーティングを足しても224万円です。

購入費用は、ディーラー271万円−北上自販224万円で47万円の減額。

さらに、N-WGNの査定額はディーラー58万円に対して、北上自販108万円でした。
下取り額は108万円(北上自販)−58万円(ディーラー)で50万円の増額です。

つまり、購入費用50万円の減額と、下取り額50万円の増額を合わせると、ディーラーで買うよりも合計97万円安く、現行N-BOXを手に入れることができました。

しかも、車の納期はディーラーでは数カ月待ちだったのに対して、北上自販では2週間で納めてもらえました。

なので、ほぼ新車をお安く手に入れたい方には、登録済み未使用車の購入と、手元の車をMOTAで一括査定することをお勧めします。


登録済み未使用車を選ぶときに気になった点

と、ここまでは北上自販さんのいいところばかり書いてきましたが、納車された車でいくつか気になった点もありました。

まず、純正カーナビを付けたものの、北上自販さんでは設定を全くしていなかったことです。
そのため、バックカメラの車両軌跡予想線が、ただの「鳥居のような線」としてしか表示されませんでした。

この現象をネットで調べたところ、ホンダコネクトを通して車両用の設定ファイルをダウンロードしなければならない、とのこと。
そこで、ナビのサービス用メニューから、自分で設定を行いました。

次に、ETCの受信機です。
5度くらい曲がって付いていたうえに、その場所にドラレコを付けたかったので、受信機の接着具合を確認してみました。
すると、受信機の下の1/4しか接着されていない仮止め状態だったのです。

僕は受信機を外して、その場所にドラレコを付けたかったので、仮止めだったこと自体は逆に助かりました。

もうひとつは、外観まわりです。
車の外観や室内はピカピカでしたが、在庫中は青空駐車だったようで、ドアのヒンジ部やボンネット内の樋には黄砂が溜まっていました。
そのため、納車後に自分で掃除をする必要があり、そこは少しだけがっかりポイントでした。

とはいえ、新車相当のN-BOXをディーラーから買うより、100万円近く安く売ってくれる商いです。
細かいことであまり目くじらを立ててしまうと、スタッフさんたちがかわいそうだな、とも感じました。

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