― ブログを「お店」に例えると、数字の意味が見えてくる ―
ブログを運営していると、比較的早い段階で「見たほうがいいですよ」と勧められるツールがあります。
- Google アナリティクス(GA4)
- Google サーチコンソール(サチコ)
ただ、最初はこんなふうに感じる人も多いのではないでしょうか。
- どちらも画面に数字がずらっと並んでいて、正直よく分からない
- 見たほうがいいとは聞くけれど、結局どこを見ればいいの?
- 数字が低いと、成績表を突きつけられたようで少し落ち込む
実際、僕自身もまったく同じでした。
でも結論から言うと、この2つは「同じものを見ている道具」ではありません。
見ている場所が、そもそも正反対なんです。
難しい操作や設定の話はいったん置いて、この記事では
「何が分かって、何が分からないのか」だけを、
ブログを「お店」に例えながら、できるだけやさしく整理してみます。
これを知ると、無機質に見えていた数字が、
「読者がどんな行動を取ったのか」として見えてくるはずです。
1. サチコとGA4は「見ている方向」が逆
ブログを「お店」に例えると、2つのツールの違いはとてもシンプルです。

-
サーチコンソール(サチコ)= お店の「外」を見ている
お客さんがお店に入ってくる前の世界(検索の世界) -
アナリティクス(GA4)= お店の「中」を見ている
お店に入ってから、どんな行動をしたか
同じブログのデータを扱っていても、立っている場所が違う。
だから、教えてくれる数字の意味も自然と変わってくるんです。
2. サーチコンソールで分かること(お店の外)
サーチコンソールは、お店の前に立って様子を見ている
「通りの様子を知っている人」のような存在です。
まだお店には入っていないけれど、通りがかった人が、
- どんな言葉で探していて(検索キーワード)
- どんな看板を見て(検索結果の表示)
- 実際にお店に入ってきたか(クリック)
といったことを教えてくれます。
サーチコンソールで分かることの代表例
たとえば、満福では次のような検索クエリが実際に表示されています。
「エブリィ マッドフラップ 取り付け」
→ 泥除けを付けたいけれど、「どこを外して、どう固定するのか」で手が止まっている人。
「エブリィ ピラー 外し方」
→ 配線やドラレコ作業のために、内装を壊さず外す方法を探している人。
「エブリィ クルーズコントロール 後付け」
→ 長距離運転が増えて、「あとから付けられるのか?」を調べている人。
「エブリイ ちょい上げ 乗り心地」
→ 見た目だけでなく、日常使いでの快適さがどう変わるかを気にしている人。
こうした検索クエリを見ると、
読者がどんな場面で、どこで立ち止まっているのかが見えてきます。
さらに、次のようなことも分かります。
-
表示回数
検索結果の看板が、どれだけの人の目に触れたか。 -
クリック数
実際にお店のドアを開けてくれた人数。 -
平均掲載順位
検索という商店街の中で、どのあたりに並んでいるかの目安。
サーチコンソールでは分からないこと
ただし、ここが大事なポイントです。
お店に入ったあと、その人が満足したのか、すぐ帰ってしまったのかまでは分かりません。
サーチコンソールが見ているのは、あくまで「来る前」まで。
中の様子を知るには、別の道具が必要になります。
3. アナリティクス(GA4)で分かること(お店の中)
そこで登場するのが、Google アナリティクス(GA4)です。
こちらは、お店の中にいる「店員さん」のような存在です。
ドアが開いた瞬間から、
- どの記事を読んだか
- どれくらい腰を据えて読んだか
- 次にどこへ移動したか
といった行動を記録してくれます。
アナリティクスで分かる代表例
-
表示回数(Views)
どの記事がよく見られているか。 -
エンゲージメント
じっくり読まれたかどうかの目安。 -
回遊
「この記事を読んだ人は、次に何を読んだか」という流れ。
※GA4のエンゲージメントは、単なる滞在時間ではなく、
実際に操作や閲覧が行われた時間を重視した指標です。
アナリティクスでは分からないこと
一方で、お店の中からは、
来店前にどんな検索語を使っていたかまでは分かりません。
検索語の世界は、サーチコンソールの担当。
だからこそ、この2つは「外と中」で補い合う関係なんです。
4. よくある誤解:「数字が低い=ダメな記事」ではない
ここで、僕がブログを運営していて、いちばん大事だなと感じていることをお伝えします。
管理画面の数字を見ると、ついこんなふうに思ってしまうことがあります。
- アクセスが少ない → 価値がない記事?
- 滞在が短い → つまらなかった?
でも、そうとは限りません。
表示回数が少ない
それは「テーマがニッチ」なだけかもしれません。
検索してまでたどり着いた「たった一人」に、深く刺さっている可能性もあります。
エンゲージメントが短い
短いからといって、「読まれなかった」「役に立たなかった」とは限りません。
記事の冒頭で判断材料を得て、次の行動に進んだ可能性もあります。
この満福では、短時間で答えにたどり着けたこと自体が、記事の役割を果たしている場面も多いと感じています。
※ここは断定ではなく、「そういう可能性もある」という受け止め方がちょうどいいです。
数字は結果のすべてではなく、行動の痕跡だからです。
数字は、記事の良し悪しを決める通信簿ではありません。
読者がどう動いたかという、ただの「痕跡」です。
5. 2つを組み合わせると見えてくること
「外(サチコ)」と「中(GA)」を合わせると、記事の健康診断ができます。
パターン①:検索も多い × よく読まれている
看板を見て入ってきて、中身にも満足している状態。
これはまさに「看板商品」です。
パターン②:検索は多い × すぐ離れやすい
期待と中身にズレがないか、
タイトルや導入文を軽く見直すヒントになります。
パターン③:検索は少ない × よく読まれている
これは「隠れ家の名店」。
見出しやタイトルに検索されやすい言葉を少し足すと、届く人が増えるかもしれません。

6. 実際に見るべきポイント(初心者はここだけでOK)
最後に、僕が普段どこを見ているかを共有します。
初心者のうちは、これくらいシンプルで十分だと思います。
サーチコンソール(週1回くらい)
-
検索クエリ
「こういう場面で困っている人が来ているんだな」と知るだけで十分。 -
クリック率(CTR)
タイトルが検索意図とズレていないかを軽く確認。
アナリティクス(週1回くらい)
- エンゲージメント:腰を据えて読まれた記事の目安
- 回遊:次の記事に進んでくれたか
※毎日見る必要はありません。気になったときで十分です。

おわりに:数字は「読者の声」の代わり
僕たちは、画面の向こうにいる読者の顔を見ることも、
直接感想を聞くこともできません。
その代わりに、Googleのツールたちが、
「こんな言葉で探している人がいたよ」
「この記事、じっくり読まれていたよ」
と、数字を通して読者の反応を教えてくれています。
アナリティクスもサーチコンソールも、ブログを採点する道具ではありません。
「誰かが、この記事を読んでこう動いた」という存在を感じるための道具です。
そう思えば、無機質に見えていたグラフも、
少しだけ温かみのあるものに見えてくるかもしれません。
この記事が、数字への苦手意識を少しでも軽くできたら嬉しいです。

