わからないを、つなげて転がす。

「ブロックを積む」と「知識を構造化する」は似ている ─ Syn Owndを使って感じたこと

「ブロックを積む」と「知識を構造化する」は似ている ─ Syn Owndを使って感じたこと

前編中編に続いて、後編ではテキスト装飾・リスト・段落デザイン・テーブル・レイアウト制御・ボタン・共通コンテンツ機能を紹介します。

SYN Block以外にも、Synには「地味だけど便利」な機能がたくさんあります。

テキスト装飾──Syn独自の書式機能

マーカー(4色)

書式ツールから選べるマーカーは4色。それぞれにクラス名が割り当てられています。

manpuqu.comでは前編で説明したカラーセット設計と連動させて使っています。マーカーの色も「意味を持った色」として使うと、記事全体に統一感が生まれます。

きいろマーカー(is-yellow) オレンジマーカー(is-orange) みずいろマーカー(is-sky) きみどりマーカー(is-green)

たとえばG検定記事では、試験でよく問われる用語にオレンジ、10秒で説明できる定義にみずいろ、といった形で使い分けています。

インラインアイコン・文字色

テキストの途中にアイコンを挿入できます。書式ツールのアイコン一覧から選ぶか、SVGコードを直接貼り付ける方法もあります。

文字色もカラーセットと連動させられます。試験重要のポイントを赤で強調したり、10秒説明の箇所を青にしたり。マーカーとは異なる使い方ができます。

リスト拡張──4種類のデザイン

WordPressの標準リストブロックに、Synが独自のデザインを4種類追加しています。カラーセットとの組み合わせも可能です。

アイコンリスト:

  • 教師あり学習(Supervised Learning)
  • 教師なし学習(Unsupervised Learning)
  • 強化学習(Reinforcement Learning)

ドットリスト:

  • 教師あり学習(Supervised Learning)
  • 教師なし学習(Unsupervised Learning)
  • 強化学習(Reinforcement Learning)

丸番号リスト:

  • 教師あり学習(Supervised Learning)
  • 教師なし学習(Unsupervised Learning)
  • 強化学習(Reinforcement Learning)

三角リスト:

  • 教師あり学習(Supervised Learning)
  • 教師なし学習(Unsupervised Learning)
  • 強化学習(Reinforcement Learning)

チェックリスト的な使い方をしたいときはアイコンリスト、手順の要点整理には丸番号リスト、と使い分けています。

段落デザイン

通常の段落ブロックに、Synが2種類のデザインを追加しています。

背景色付き段落

右パネルの「色」→「背景」から背景色を設定できます。カラーセットの薄い色(ライト色)を使うと、強調しすぎず読みやすい囲みになります。

【構造理解】機械学習は「データからパターンを学ぶ」アプローチです。人間がルールを明示的にプログラムするのではなく、データそのものからルールを発見させます。

【試験重要】ディープラーニングは機械学習の一手法です。「AIの中に機械学習があり、機械学習の中にディープラーニングがある」という包含関係を押さえておきましょう。

三角のあしらい

右パネルの「スタイル」から「三角のあしらい」を選ぶと、段落ブロックの左上に三角のアクセントが付きます。カラーセットと組み合わせると、ブロック全体に色がつきます。

【10秒説明】強化学習とは、エージェントが環境と相互作用しながら「報酬を最大化する行動」を試行錯誤で学ぶ手法です。

【間違えやすい】「学習率が高い=良い」ではありません。学習率が高すぎると最適解を飛び越えてしまい、収束しなくなります。

テーブル(横スクロール対応)

WordPressの標準テーブルブロックに、Synが「横スクロール」機能を追加しています。右パネルからONにするだけで、スマホでも表がはみ出さず横スクロールで見られるようになります。

G検定では「似た用語の比較」が頻出なので、比較表との相性が抜群です。

手法学習データ目的代表アルゴリズム
教師あり学習ラベルあり分類・回帰線形回帰、SVM、決定木
教師なし学習ラベルなしクラスタリング・次元削減k-means、主成分分析(PCA)
強化学習報酬信号行動の最適化Q学習、DQN

レイアウト制御

デバイス表示切り替え

ブロックごとに「すべて」「PCのみ」「スマホのみ」「非表示」を書式ツールから設定できます。

たとえば、PCでは横並びの説明図を表示して、スマホでは縦積みのシンプルなリストに切り替える、といった使い方ができます。

【注意】「非表示」設定はDOMから完全に除外されます。CSSで隠すのとは異なり、抜粋・概要にも出なくなります。重要な情報への使用は慎重に。

ブロック単位の余白調整

Synの余白設計は「上マージンで統一」です。書式ツールから上マージンをブロック単位で調整できます。

「このブロックの前だけ少し詰めたい」「ここは広めに空けたい」という細かい調整が、CSSを書かずにエディター上でできます。地味ですが、記事の読みやすさに直結する機能です。

ボタンリンク

WordPressのボタンブロックに、Synのメインカラーと角丸設定が自動で反映されます。カスタマイザーで設定したサイトカラーがそのままボタンの色になるので、サイト全体の統一感が保てます。

記事末の誘導や、関連記事へのCTA(行動喚起)として使いやすいブロックです。

共通コンテンツ機能がかなり便利だった

これ、地味に一番気に入っている機能かもしれません。

「共通コンテンツ」として登録したブロックの組み合わせを、ショートコード一行で複数の記事から呼び出せる機能です。

たとえばmanpuqu.comでは以下を共通化しようとしています。

  • G検定シリーズの記事一覧への導線
  • 「この記事の読み方」(カラーセットの色の意味説明)
  • NotebookLM音声解説への案内
  • 記事末のお問い合わせ誘導

一度作って登録しておけば、あとは の一行で呼び出せます。しかも、共通コンテンツ側を修正すれば全記事に一括反映されます。

「記事末の定型文を全部直したい」という場面が来たとき、この機能の価値を実感するんだろうなと思っています。

【注意・賢威からの移行者向け】賢威の「共通コンテンツ」とSynの「共通コンテンツ」は非互換です。移行時は登録し直しと、ショートコードの付け替えが必要になります。

まとめ──「テーマを変えました」ではなく「知識をどう届けるか」を設計しています

Synに移行して数週間。正直に言うと、まだ全部は使いこなせていません。

ふきだしのキャラクター登録もこれから。共通コンテンツの整備もこれから。カスタムCSSの資産化もこれから。やりたいことはたくさんあります。

でも、移行してよかったとはっきり思っています。

Synを使う中で気づいたのは、「ブロックを積む」というテーマの思想と、「知識を構造化して届ける」という自分の書き方が、同じ方向を向いているということでした。

ステップブロックで流れを見せる。QAブロックで試験対策を落とし込む。アイコンボックスで役割を色分けする。目次で全体像を先に示す。これらは全部、「読者にどう理解してもらうか」を考えた結果です。Synはその設計を、コードを書かずに実現させてくれます。

欠点も正直に書いておきます。

HTMLクラス名がマニュアル非公開
CSSでカスタマイズしたい場合は、自分でDevToolsを使ってクラス名を調べる必要があります。これはノーコード前提の設計思想の裏返しでもあります。
賢威からの移行コスト
クラス名の体系が異なるため、スタイルの引き継ぎはできません。既存記事のカスタムCSSがある場合は修正が必要です。
情報がまだ少ない
2025年リリースの新しいテーマなので、ネット上の事例や解説記事はまだ多くありません。困ったときは公式マニュアルかDevToolsが頼りです。

それでも、今のmanpuqu.comの方向性──AI学習・G検定・WordPress運営を、文系シニア目線で整理する知識ブログ──には、Synがよく合っていると感じています。

今後の展望をざっくり書くと、こんな感じです。

  1. UIパターン化(進行中)

    ステップ・QA・アイコンボックスの使い方を記事ごとに固定し、読者が「色と構造で意味を読める」状態を作る。

  2. 共通コンテンツの整備(これから)

    シリーズ記事の導線・読み方の説明・音声解説への案内などを共通化。記事の入口と出口を統一する。

  3. manpuqu式学習システムへ(目標)

    記事の集合ではなく「manpuqu方式で学ぶ体験」を設計する。G検定・AI・土木AIの記事が同じUI思想でつながっている状態。

「テーマを変えました」で終わるつもりは、最初からありませんでした。

Synというテーマを使いながら、「知識をどう届けるか」を少しずつ設計しています。その過程をこれからも記録していきます。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry